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院長挨拶
患者さんと家族に的確な医療・治療法を提供し精神医療と認知症治療に貢献します。

当院は、大正11年藤沼文榮が現在地に内科、耳鼻科の藤沼医院を開業した事を基盤に、昭和30年に藤沼文雄が精神科としての大平下病院を設立いたしました。治療方針は「精神障害者と共に人生を歩む」というものでした。この方針を今に受け継ぎ、「単に疾患を治療するのみでなく、疾患を有する患者さんの人生も考える治療」をしていきたいとおもいます。これは決して患者さんの人格を教育するという意味ではなく、患者さんの歩んできた生活史や人生観を尊重して治療法を検討するという考え方です。さらに患者さんやご家族とは一方的に治療契約を結ぶのではなく、治療同盟として治療者と同等の立場で相談しあえることが重要と考えます。当院では、栃木県で初めて認可された認知症治療病棟を有しております。老齢人口の増加に伴い、認知症が増加するとされ社会保障の重要な問題となっておりますが、当院ではいち早くこの問題に取り組んでおります。精神疾患全般に言えますが、とくに認知症はご家族に相当の負担を強いることになります。これはご家族にとってお世話をしたい気持ちと負担であることとのジレンマが存在すると思います。このようなことも含めご家族ともに満足できる認知症治療を目指しております。医療を取り巻く現場は、刻々と変化して行きますが、医療施策に追従するだけでなく、いつも医師の基本理念に立ち返り、患者さんの生活・人の道を優先する精神医療を提供するべく努力してまいります。